電動アシスト自転車　「Ａ　to　Ｚ！」　其の４

　電動アシスト自転車が誕生して、１０年あまり経ちました。発売された当初は、まだ高嶺の花で、ごく少数の方にしか利用されませんでした。その後、色々なメーカーより新車が発表され、各メーカー間で切磋琢磨して、確実に進歩していきました。
　発売された当初は約１５万円ほどしていた価格が、今では約1/2程まで、コストダウン致しました。また、技術の進歩により軽量かつ長時間・長走行距離を可能にしました。　今では、街で普通に見られる生活サイクルとなりました。
　ただ、技術の進歩と共に、「何が良いのか？」、「どういう機能が必要で有効か？」また、「各社どのメーカーのモノが良いのか？」と悩まれている方も多いかと思います。ここでは、電動アシスト自転車限定して、ルナサイクルなりの独断と偏見で評価したコメントをつけて、紹介いたします。また、電動アシスト自転車は、店内に在庫している車種を中心に紹介いたします。体感していただかないと、わかってもらえない自転車の為、もし、試乗希望の方はご気軽にお越しください。（天候にもよりますが、試乗ＯＫです）

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レクレーションタイプ電動アシスト自転車編

リチウムイオンバッテリー搭載車種　ナショナル・Ｗｉｌｌ　エレクトリック　Ｂｉｋｅ　　（現在生産終了）

ナショナル・ＷＩＬＬ　エレクトリック　ＢＩＫＥ
　１８/２０インチ
　バッテリー：リチウムイオン
定価（税込）：115,290円
標準モード走行：約32ｋｍ
充電時間：約２．３時間
重量：16.9ｋｇ		 　電動アシスト自転車は、まだまだ生活サイクルが多い中、このような折りたたみの電動アシスト自転車は少ないです。しかし、業種を越えて、商品化された「Ｗｉｌｌ」デザインはＧｏｏｄです。（残念ながら、Ｗｉｌｌプロジェクトは解散し、この自転車もまもなく生産終了になります） 車体はアルミ・折りたたみフレーム ◎
リチウムイオンバッテリー ◎
折畳式ペダル ○
折りたたみ状態はコンパクト ◎
ライトはオプション ○
　外装６段+リチウムイオンバッテリー採用で、３２ｋｍ走行可能。かつ、１６．９ｋｇは電動ということを考慮すれば、満足できます。
 Ｗｉｌｌデザイン採用 ◎
シマノ・外装７ｓ ◎
キャリパーブレーキの剛性 ？
オプションのどろよけ ×
車体カラーは２色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★★☆　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　どうしても、日常生活中心になりがちな電動アシスト自転車で、折りたたみの「Ｗｉｌｌ　エレクトリック　Ｂｉｋｅ」は、Ｇｏｏｄです。輪行にて、持ち運ぶのは、電動アシスト自転車は重量があるので、大変なのですが、クルマに積んで、出先でおいしい場面だけサイクリングとか、無限の可能性がある自転車だと思います。正統派アスリート系の方は嫌うかもしれませんが、この自転車なら、普通の人でも、困難な峠とか、無理なく楽しく乗ることができるので良いと思います。個人的には、車両通行制限された乗鞍や上高地など、この自転車を持ち込んでサイクリングしてみると、素敵だと思います。ただ、注文を付けるとしたら、キャリパーブレーキの剛性がもう少し、欲しいところです。レクレーション的な走りを考えれば、充分なのですが、下り坂での制動性を考えれば、剛性不足な感がします。ドロヨケレスは別に問題は無いのですが、メーカー指定オプションは、少し残念です。（Ｊｒ．ＭＴＢのような簡易式の樹脂タイプ）折りたたみと云う形状もありますが、フルガード式のタイプを用意してもらいたかったです。
　総合的に観て、普通に使用しても素敵ですし、チョット、マニア的に手を加えても面白いと思います。（個人的には、日東・テクノミック、ロングネックステムに交換すると、面白そうになると思います）デザインも含めて、とても良いバイクですが、「Ｗｉｌｌ」プロジェクト解散に伴い生産終了となるのは、非常に残念です。後継モデルは、「ＯＦＦ　ＴＩＭＥ」という車種になります。ほぼ同じ仕様ですが、デザインは「Ｗｉｌｌ」の方が、個人的にはセンスが良いように感じられます。（税込１１５，８００円、標準・強モード仕様になりました）


ニッケル水素バッテリー搭載車種　カジュアルＶｉｖｉ　　（現在生産終了）

ナショナル・カジュアルＶｉｖｉ
　２０インチ
　バッテリー：ニッケル水素
定価（税込）：６４，５７１円
標準モード走行：約２７ｋｍ
充電時間：約１．５時間
重量：１８．４ｋｇ		 　非常に、お洒落なデザインの電動アシスト自転車です。日常の雑踏を忘れて、丘の上のカフェレストランへブランチにこんな自転車へ出かけたら素敵だと思いませんか？
　単色のプレーンモデル（他、オレンジとブルー）のほかに、少し割高（２０００円増）ですが、デザインカラーモデルがあります。		 車体はアルミ・フレーム ◎
ニッケル水素バッテリー ◎
内装３段ギア ○
バッテリー電源のライト ○
　こちらは、折りたたみの機能はありません。このコンセプトでのニッケル水素バッテリーはコストを抑えられて良いと思います。フルガードどろよけやライト標準装備は、良いと思います。
 フルガードドロヨケ ○
コンフォートサドル採用 ○
車体カラーは４色+デザインモデル４色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★★　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　Ｗｉｌｌ　Ｂｉｋｅ同様、シンプルでお洒落な電動アシスト自転車です。Ｗｉｌｌ　Ｂｉｋｅと異なる点は、こちらは普通の小径自転車である事。（折りたたみ機構はありません）コンセプトの違いの問題であり、折りたためないからダメとか云う問題ではなく、シンプルで、かつ非日常的な生活を送りたい方には、魅力的に映るかもしれません。デザインモデルも好みは分かれますが、遊び心がありＧｏｏｄです。今の時代。忙しすぎて、こういう自転車の存在を知らない方が多いように思います。また、精神的（決して、金銭的ではありません）な余裕が無いのかもしれません。（週末、こういう自転車が街で普通に見られるようになれば、日本も豊かになっていること、個人的に思います。）
　技術的な点を挙げると、Ｗｉｌｌと違って、街中での使用をコンセプトにしているので、走行距離は多少落ちますが、コストダウンできる普及タイプのニッケル水素バッテリー採用は、これで充分だと思います。フルガードドロヨケとバッテリー電源のライト、サイドスタンドとシンプルな装備は、良いでしょう。（カゴやキャリヤは必要に応じて付ければ良いので、オプション設定で良いと思います。）内装３段ギアも街中使用を考えれば、充分です。（個人的には、外装ギアにしても悪くないと思いますが、ユーザーを普通の方。特に若い女性をターゲットにしていると思うのでチェーントラブルの少ない内装ギアの方が、親切なのかもしれません）コンフォートサドルは、あんこがあり、人間工学に基いた形状（中央部分が凹状になっている）に仕上がっています。将来的な期待も込めて、星４つと評価します。


リチウムイオンバッテリー搭載車種　ナショナル・ライアバードＥＢ　　（現在生産終了）

ナショナル・ライアバートＥＢ
　２６インチ
バッテリー：リチウムイオン
定価（税込）：１０９，８００円
標準モード走行：約３８ｋｍ
充電時間：約２．６時間
重量：２２．０ｋｇ
 　ライトは、ハブダイナモから採っています。サスペンション付き、可変ステム。 車体はアルミボディ ◎
リチウムイオンバッテリー ○
サスペンション付 ○
モードは「標準」と「強」 ◎
　ヨーロピアンテイストある電動アシスト自転車です。良く、スポーティーな電動自転車を探している方の声を聞くことがあるので、こういう自転車は良いと思います。　 ハブダイナモ・ライト ○
後キャリアは標準装備 ○
フルガードドロヨケ採用 ◎
車体カラーは２色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★★　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　今までに、日本では無かった分野の電動アシスト自転車です。ヨーロッパからの逆輸入的な車種です。ナショナルの電動アシストシステムは優秀で、自転車先進国のヨーロッパで高い評価を受けています。（イタリアで１００年以上の歴史を持つビアンキなども、ナショナルの電動アシストユニットを採用しております）
　一般車以上、リアルスポーツ以下という方におすすめです。生涯スポーツにと、考えている方には、良いかと思います。ライアバート自身、電動が無いモデルもありますので、機械に頼りたくない方は、電動無のライアバートを使い、体力が衰えてきたと感じたなら、電動つきのライアバートに乗り換えるというのも良いかもしれません。（電動ユニットの後付は出来ません）また、デザイン的にもバッテリーパックが付いたからといって、変な感じはしません。この自転車で、ガンガンにオフロードを走るのはお勧めしませんが、（電気ものだけに振動に不安があります）マイペースでのＣＹＣＬＩＮＧするのであれば良いのではと思います。この自転車なら、峠でアスリートレーサーを、ぶっちぎる事が出来るでしょう。